國學院高等学校第10回同窓会大会の深読みリポート


 平成28年11月19日、この日は奇しくも昨年亡くなられた故小倉基会長の祥月命日で、準備のメンバーは朝から泣き出しそうな空を見上げては、「降るなよ、降るなよ」とつぶやいていましたが、誰かの念が通じたか、会場周辺にはさしたる雨もなく、今回も400人を超える同窓の皆さんをお迎えすることが出来ました。

尺八&琴  午後5時10分に会場が暗転し、ピンスポットの中に尺八と箏の奏者が浮かび上がって名曲「春の海」に会場が満ちてゆきます。尺八奏者は第35期石倉幸一さん。幼少から尺八の才能を練磨され、東京芸大を卒業後は同期のアレンジャーとして活躍する河野伸(こうの しん)さんと和楽器集団光山組(こうざんぐみ)を率いて、ティラースウィフトとのコラボ企画に参加するなど気鋭のスペシャリストです。 また、箏で競演いただいた石本かおりさんは、わたしたちの高校とも縁のある、國學院久我山高校を卒業されて東京芸大に進まれ、これからが有望視されている若手演奏家で、ラストはレディガガの軽快な和楽器サウンドをプレゼントいただきました。

 さて、このたびの司会は、第37期の仁木健嗣さんと第63期の池上真緒さんによる「四半世紀差ペア」で開会、はじめに亡くなられた先輩、後輩、同期を偲んで黙祷をささげました。
次に基調報告に立った第32期の松本秀男幹事からは、小倉会長の死去に伴う会長人事が報告され、副会長として同窓会発足当初より会長を補佐してきた第14期の石井啓二さんが幹事全員一致で新会長に推挙された旨述べ、会場の皆さんの賛成により承認がなされたのに続いて、平成26年度から本格化した生徒活動顕彰事業並びに同期会に対する支援事業の経緯と、重要課題である同窓会の一般社団法人化についての現状報告がなされました。

会長  続いて挨拶に立った石井会長からは、伝統ある國學院高等学校同窓会の会長を拝命し身の引締まる思いであり、基礎を築いてくださった偉大なる諸先輩の意思と伝統を後輩の皆様にお渡しできるように努力して参りたい旨抱負を述べ、平成30年には同窓会発足20周年と学校創立70周年の大きな節目を迎えますが、生徒諸活動への支援を目的として新設された「國學院高等学校同窓会顕彰制度」や、同窓会の縮図たる同期会への支援制度をさらに充実させるとともに、懸案となっている同窓会の一般社団法人化についてもスピード感を以って推進して参いりたく、これからも会員各位からお知恵を拝借しながら、女性や若い世代にも多数参加していただける「明るく和やかな同窓会」にしたい旨述べ挨拶としました。

学校見学  最後に母校教職員並びに退職された恩師の皆さまを代表して津田栄校長先生が登壇され、同窓会の文化祭における絵馬ブースや生徒活動顕彰事業によって母校における存在感が増してきたことを嬉しく思うとともに、今後とも同窓会がより一層の信頼と連帯の和を築きあげられますことを念願し祝辞とされました。
  いよいよ待ちに待った乾杯は、今日のため遥々鹿児島県から参加を頂いた松山國治先生に杯を挙げていただくことに、傘寿を超えて弥増しの薩摩隼人の溌剌としたご発声が場内に響きわたり懇親会が開幕しました。
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 今回のお料理は丁度夕ご飯の時間帯だったのでボリューム感を中心に仕立ててもらいましたが、屋台ローストビーフに長時間並んだり、追加料理の出すタイミングなどもきめ細かく指示できればとの反省も。

 宴も闌となった午後6時20分からはお楽しみ大抽選会がスタート!!  ここで司会の2人がなんとも懐かしい旧制服のコスプレで再登場すれば会場は上潮ムードに、これこそ同窓会大会の伝統芸のひとつ?といわれる「コスプレ接待」で、これまでバニーガールに始まり、ひげダンス、旧制服、新制服、アニマルと色々やってきましたが、今回は人気のあった旧制服バージョンでのおもてなしということで。 しかし、似合い過ぎと言うか、よく着れましたと言うか!池上さんっ!そんな格好で水割り飲んでたら○○先生に補導されますよっ。

一方、本題の抽選はと言うと、まずはラッキー賞でプログラムに印刷された抽選番号に「7」のつく35人全員にホテル自慢のパンとクッキーの福袋3千円相当が大量当選です。次に3等賞はホテルのギフトブック5千円相当が5人に、2等賞はギフトブック1万円相当が3人と順調に当選者が呼ばれます。しかし1等賞が大問題で、なんと準備段階で賞品の買い忘れがあったのに気が付きませんで、1等を飛ばして特等抽選となり、ギフトブック3万円相当をお1人にプレゼントしたところで、ホテルの支配人さんから1等賞品にお使いくださいとディナーお食事券が2組提供されたので、改めて1等抽選をしたところ、なんと懐かしい体操の荒川先生が当選されました。インタビューでは先生の元気な声も聞けたのでガチな抽選の割には最高の当選者でしたね。
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 さて、同窓会大会では長寿のお祝いとして60歳還暦の参加メンバーに「オリジナル風呂敷」、そして高齢のメンバーには、まずは傘寿(80歳)を目指す意味から「高級傘」のプレゼントを行っていますが、今回も還暦の26、27期メンバー40名と7、8、9期の7名にそれぞれ贈呈されました。

 大会もお開きが近くなり、再来年に予定される会報グラビアのための記念写真を撮ったのに続いて、第24期の山本和弘副会長による校歌斉唱、そして第35期の丹澤弘明さんによる万歳三唱をもって大会は和やかに散会しましたが、終了後も最上階のラウンジでは2次会サポートで集いあったメンバー90名が夜の更けるのを忘れて盛り上がっていました。

集合写真学
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同窓会会員の皆さん、そして校長先生はじめ教職員の皆様、第10回同窓会大会にご参加いただき本当にありがとうございました。また、幹事団メンバーには無事故の盛会を運営いただき大変にお疲れ様でした。

それでは、次回、平成30年度の同窓会結成20周年、母校創立70周年記念大会で
お会いしましょうっ!!

(25回生幹事)




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