35回生還暦同期会報告
~「みんな変わった?…いや、中身はそのまま!」
「キャ~!」という、生徒の悲鳴とも歓声とも取れる声が響きわたった学校地下1階の食堂。その視線の先にいらしたのは、国語科の内田信也先生でした。さらに、御年89歳になられたと聞き、今度は「えぇ~!」という驚きの声。令和7年3月20日、日本青年館での同期会に先立って行われた学校見学会には82名が参加しましたが、それは見学前の説明の中で内田先生が紹介された時の一幕でした。そのあと同期生でもある学校事務長の案内のもと、約40分かけて理科館、教室、体育館、集会室、図書室を巡りながら、42年前の記憶を少しずつ取り戻していきました。最初は顔を見ても誰だかわからない人もいましたが、話してみたら声やしぐさから「あぁ、やっぱり変わっていないな」と思わされ、変わらぬ空気感に安心する再会ばかりでした。ひと通り見学を終えた後は、校舎を背にしての集合写真。桜はまだ固いつぼみでしたが、一足先にみんなの笑顔は満開でした。
その後、会場を隣の日本青年館ホテルに移し、内田先生、細川豊樹先生、そして現校長の中村彰伸先生をお迎えし生徒107名が出席して、35回生の還暦同期会がスタート。先生方のご紹介のあと、お亡くなりになった先生方のお名前を読み上げて黙とう。続いて幹事代表からの挨拶、乾杯へと進み、会場は一気ににぎやかに。あちこちで笑顔があふれていました。最初は第3学年クラスごとの立食テーブルを囲んで会話を楽しんでいましたが、やがて1・2学年のクラスや部活動単位で集まって写真を撮ったり、連絡先を交換したりと、それぞれ思い思いの時間を過ごしていました。しばらくして先生方からのご挨拶をいただき、私たちが知らなかった当時の思い出話やご苦労など、貴重なお話を披露してくださいました。再び歓談の時間をはさみ、校歌斉唱。そして改めての集合写真をもって、お開きとなりました。
それでもまだ話し足りないという様子の皆さん。二次会には50名、三次会にも22名が出席。40余年の空白を埋めるにはとても時間が足りないことを感じさせました。
現在、クラスや部活動単位での集まりを計画する声も届いています。今回の同期会をきっかけに絆を深め、これからの人生のささやかな楽しみのひとつとしていただければ幸いです。

